離乳食の椅子は、腰がすわってからで大丈夫です
離乳食を始める5〜6か月に、あわてて椅子を買う必要はありません。腰がすわる7か月ごろまでは、抱っこで食べさせて大丈夫です。
椅子を使い始めたら、転落に気を付けましょう。ハイチェアからの転落は7か月ごろから増え、1歳で一番多くなるので、ベルトを毎回締めてください。
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腰がすわる前は、椅子を買わなくて大丈夫です
離乳食を始める目安の1つは、支えがあれば座っていられることです。→始めるサイン
腰がすわる前は、ひざの上に抱っこして食べさせて構いません。体を少し起こして、大人のお腹で背中を支えてください。
床に置くタイプのベビーソファを使う家もあります。たとえばバンボのフロアシートは、首がすわるころから14か月ごろまでが対象です。
ベビーソファとバウンサーは、床の上で使いましょう
バンボは、台の上やテーブルの上、イスの上では決して使わないよう、メーカーが書いています。腰ベルトは買った時には付いていないので、抜け出すようになったら付けましょう。
バウンサーも同じです。消費者庁には、ベルトをしていなかった赤ちゃんが転落した事故が、いくつも報告されています。ベルトをして、床の上で、目の届くところで使ってください。
椅子は、腰がすわる7か月ごろから
ひとりで座って、しばらく姿勢を保てるようになったら、椅子の出番です。メーカーが決めている椅子の対象の月齢も、ひとりで座れる時期に合わせてあります。
- 大和屋「すくすくチェア」:腰がすわった7か月から
- ストッケ「トリップ トラップ」のベビーセット:生後6か月から
椅子の対象の月齢は目安です。座らせると背中が丸まって前に倒れたり、横に傾いたりするうちは、椅子はまだ早いので、抱っこに戻して構いません。
ハイチェアの転落は、1歳が一番多い
消費者庁には、ハイチェアから落ちた子供の事故が、医療機関から寄せられています。7か月ごろから増えはじめ、一番多いのは1歳です。
多いのは、椅子の上で立ち上がって落ち、頭を打つ事故です。7か月の赤ちゃんが頭の骨を折り、手術を受けた例も報告されています。
オーストリアの小児外科が、ハイチェアのけがで受診した103人を調べたところ、答えた家庭の半分で、子供が落ちる前に立ち上がろうとしていました。ベルトをしていたのは1人だけでした。
ベルトは毎回締めて、別売りのベルトは買い足しましょう
消費者庁の勧めは、転落を防ぐベルトを正しく使い、抜け出して立ち上がれないようにすることです。ベルトがない椅子には、後付けのベルトも検討するよう書いています。
買う時に見てほしいのは、ベルトが付いているかどうかです。大和屋のすくすくチェアは、ベルトが別売りです。メーカーは、別売りのベルトを付ければSG基準を満たす設計だと説明しています。
専用のベルトが無い椅子には、布のチェアベルトを後から付けられます。ハイチェアの事故で多いのは椅子の上で立ち上がって落ちることなので、選ぶなら肩ベルトの付いたものを勧めます。
日本エイテックス「キャリフリー チェアベルト ホールド Plus」
広告肩ベルトの付いた型で、腰がすわってから3歳ごろまでが対象です。公式の価格は税込2,970円です(2026年9月時点)。
足がつく椅子を勧めますが、研究は多くありません
「足の裏がつく椅子を」とよく言われます。足がつくと体が安定して、噛みやすく、飲み込みやすい、という説明です。
健康な赤ちゃんで、足がつくと噛みやすく飲み込みやすくなるかを調べた研究は、探しても見つかりませんでした。おとなでは、足を床につけた時のほうが、噛むリズムが安定したという東京歯科大学の報告があります。
国の資料にあるのは、窒息を防ぐための注意として書かれた、消費者庁の「食べているときは、姿勢を良くし、食べることに集中させましょう」という一文です。
それでも著者は、足がぶらぶらしていると落ち着いて座っていられないので、足がつく椅子を勧めます。おとなでも、足のつかない高い椅子で食事をするのは疲れます。
子供はすぐ大きくなるので、選ぶなら、足置きの高さを変えられる椅子にしましょう。足台があっても、足がのっていなければ足がつかない椅子と同じなので、ときどき高さを見直してください。
足置きの高さを変えられる椅子
足置きの高さを変えられる椅子を3つ挙げます。価格は、2026年9月時点の公式サイトの税込価格です。
| 椅子 | 値段 | 良いところ |
|---|---|---|
| すくすくチェア腰がすわった7か月から | 19,800円ベルトは別売りで2,970円 | 座板と足置き板の高さを、3cmきざみの6段階で変えられる |
| トリップ トラップ生後6か月から | 48,290円ベビーセット込み。ベルトは別売りで7,480円 | 座板と足置き板の高さに加えて、奥行きも変えられる |
| イッピー6か月ごろから | 43,780円スターター・セット込み。ベルトは別売りで2,750円 | 折りたたむと自立するので、使わない時はすき間にしまえる |
moji「イッピー」
広告座板を床から45〜59cm、足置き板を23〜45cmの高さで変えられます。6か月ごろから3歳までは、別売りのスターター・セットを付けて使います。
SGマークは安定性と座面の強さの基準を満たした製品に付くマークなので、どの椅子でも、SGマークが付いているかを見ておくと安心です。
座って食べることは、窒息を防ぐことにもつながります。→食べものの形の話
出典
- 消費者庁「子ども安全メール from 消費者庁 Vol.521 ハイチェア(子ども用の座面の高い椅子)からの転落事故に注意!」2020年9月17日(7か月ごろから事故が増え、1歳が最多。ベルトの使用、後付けのベルト、SGマーク)
- 消費者庁「子ども安全メール from 消費者庁 Vol.584 バウンサーからの転落事故―使用時はベルトの装着を!」2022年3月8日
- Mayr JM, et al. Highchair accidents. Acta Paediatr. 1999;88(3):319-322.(ハイチェアのけがで受診した103人。頭蓋骨骨折15.5%)
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」2021年1月20日(食べている時は、姿勢を良くし、食べることに集中させる)
- 新谷明昌ほか「足底接地の有無が咀嚼運動に与える影響」歯科学報. 2016;116(3):187-192.(健康な成人。足を床につけた時と、つけない時で、ガムを噛むリズムのばらつきに差)
- バンボ「フロアシート」公式(対象は首がすわる頃〜14か月頃、体重10kgまで。使用してはいけない場所、腰ベルト。2026年9月確認)
- 大和屋「すくすくチェア」仕様(対象は腰がすわった7か月から80kgの大人まで。床板の高さ6段階、3cmきざみ。別売りのセーフティチェアベルトでSG基準を満たす設計。2026年9月確認)、大和屋 公式オンラインショップ(すくすくチェア GL 税込19,800円、セーフティチェアベルト YC-05 税込2,970円。2026年9月確認)
- 日本エイテックス「キャリフリー チェアベルト ホールド Plus」公式(腰がすわってから3歳くらいまで。急な立ち上がりにも安心な肩ベルト付き。大人用の椅子に付けられる。税込2,970円。2026年9月確認)
- ストッケ 公式オンラインショップ(2026年9月確認):「トリップ トラップ ベビーセット付き」税込48,290円(本体37,730円、ベビーセット²10,560円。シートとフットプレートの高さと奥行きを調節できる。新生児から大人まで)、「ストッケ ハーネス²」税込7,480円(5点式、ベビーセット専用、6か月から)
- moji 公式オンラインストア(2026年9月確認):「イッピーエッセンス」税込34,650円(座面の高さ45〜59cm、足のせ板の高さ23〜45cm。腰がすわる6か月頃から3歳まではスターター・セットが必要)、「スターター・セット」税込9,130円、「セーフティー・ハーネス V02」税込2,750円(5点式のベルト)
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