子供の病気と家族
赤ちゃんが突発性発疹で高い熱を出した時、何に気を付ける?
突発性発疹は、生後6か月から2歳ごろの赤ちゃんに多い病気です。赤ちゃんが初めて高い熱を出した時に、突発性発疹だったということがよくあります。
突発性発疹のウイルスは、症状が無い大人や子供の唾液にもいつも出ていて、赤ちゃんには親や兄弟の唾液から移ると考えられています。大人や年上の兄弟の多くは小さいころにかかっているので、赤ちゃんから移って、家族が突発性発疹になることはほとんどありません。熱が出ている間は、けいれんと、赤ちゃんが水分を飲めているかに気を付けましょう。→受診したほうがいい時
家族に移りやすいのは、いつまで?
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型か7型というウイルスで起こる病気です。突発性発疹のウイルスが移ってから症状が出るまでは、10日ほどです。
突発性発疹のウイルスは、熱が出る前後に、鼻水や唾液の中に出ています。熱が下がって発疹が出て、突発性発疹と分かるころには、ウイルスはほとんど出なくなっています。
突発性発疹は、赤ちゃんどうしで移ることは少なく、流行る季節もありません。突発性発疹には2回かかることがあり、2回目は7型のウイルスによることが多いです。
家族に移さないためには?
突発性発疹には、ワクチンがありません。熱がある間は、家族みんなで、流水と石けんで手を洗いましょう。まだ突発性発疹にかかったことの無い兄弟がいる時は、熱のある子供の鼻水や唾液がつかないように、おもちゃやスプーンを分けて使ってください。
母乳から突発性発疹が移ることは、ほとんどないと考えられています。お母さんは、いつもどおり授乳を続けてください。
大人も、突発性発疹にかかる?
突発性発疹のウイルスには、2〜3歳ごろまでに、ほとんどの子供が感染します。突発性発疹と分かるのは0歳と1歳の子供がほとんどで、大人が突発性発疹になることは、まずありません。
家族が突発性発疹にかかっても、大人が仕事を休まなければならないという法律の決まりはありません。職場の決まりに従ってください。
突発性発疹に罹患した子供は、どんな時に受診したほうがいい?
突発性発疹では、38℃以上の高い熱が3日ほど続いた後、熱が下がるとともに、お腹や背中を中心に、顔や手足にも赤い発疹が出ます。発疹は数日で消えます。下痢やまぶたのむくみが出ることもありますが、多くの子供は、熱と発疹だけで治ります。
突発性発疹は、熱が下がって発疹が出た時に、初めて分かる病気です。熱が出ている間は、まだ突発性発疹かどうか分からないことがほとんどです。突発性発疹には、ウイルスを抑える薬がありません。
熱を下げる薬を使う時は、医師に出してもらったアセトアミノフェン(カロナールなど)を使いましょう。家にある大人用の解熱剤を、自分の判断で子供に飲ませないでください。
熱性けいれんを起こした時は
突発性発疹では、熱が出始めたころに、熱性けいれん(熱が出た時に起こるけいれん)を起こすことがあります。けいれんが起きた時は、慌てずに、吐いたものが喉に詰まらないように体を横に向けましょう。口の中に、スプーンやタオルを入れないでください。
けいれんが続いている間は、吐いたものや唾液で窒息することがあります。けいれんが5分以上止まらない時は、止まるのを家で待ち続けずに、すぐに救急車を呼んでください。
次のような時も、すぐに救急車を呼んでください。
- 意識がない、呼びかけに反応しない
- ぐったりしている
- 24時間以内に、けいれんを繰り返す
- 手や足が動かないなど、麻痺がある
けいれんが5分以下の時も、熱性けいれんかどうか分からないので、受診してください。医師に熱性けいれんと診断されたことがある子供は、かかりつけの医師に言われた対応に従ってください。
次のような時は、受診してください。
- 生後3か月未満で、38℃以上の熱がある
- けいれんした
- 意識がはっきりしない、呼びかけへの反応が鈍い
- 息が速い、小鼻がピクピク動く
- 顔色が悪く、ぐったりしている
- 機嫌が悪い
- 母乳やミルク、水分を飲めない、おしっこがいつもより少ない
夜間や休日に受診するか迷った時は、子ども医療電話相談(#8000)に電話して相談できます。
熱がある時は、何を飲ませる?
母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんは、熱がある間も、母乳やミルクを続けてください。一度にたくさん飲めない時は、回数を増やして、少しずつ飲ませましょう。
離乳食や幼児食を食べている子供に熱がある間は、カロリーより水分を優先しましょう。お茶やスープなど、子供が飲みたいもので構いません。食事はお粥など、炭水化物を多く含む消化に良い食事を摂ってください。→お粥の作り方
水分を飲めない時や、おしっこが少ない時は、受診してください。→受診したほうがいい時
園や学校は、いつから行ける?
突発性発疹にかかった子供は、熱が下がり、機嫌が良く、全身の具合が良ければ、保育園に登園できます。保護者が書く登園届を出すかどうかは保育園によって違うので、通っている保育園に聞いてください。突発性発疹には、学校を休む日数の決まりはありません。
家族が突発性発疹にかかった時に、症状の無い兄弟が休むかどうかは、通っている園や学校の決まりに従ってください。→病気ごとの、園と学校に行ける目安
出典
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「突発性発しん」(2026年3月23日更新)と「突発性発しん(詳細版)」(IDWR 2003年第28号)。病原体、移ってから症状が出るまでの日数、症状、熱性けいれん、2回かかること、報告の年齢、母乳、ワクチンが無いこと
- こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂、2023年10月一部修正)」。別添1(22)突発性発しん(多い年齢、移り方、ウイルスが出る時期、手洗い)、別添3 ②発熱時の対応(初めての熱、けいれんの時の対応、至急受診が必要と考えられる場合)、別添4(登園届)、表9(登園のめやす)
- 日本学校保健会「学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉」(2024年3月)。突発性発疹の節が無いこと
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第18条(就業制限。e-Gov 法令検索、2026年10月26日に閲覧)
- 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)」
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