ベビーフードは「食材」として使う
市販のベビーフードは、そのまま出すものではなく、足りないカロリーや鉄を足すための土台として使うと楽になります。手抜きではなく、回数を増やすための道具です。
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市販のベビーフードは水分が多いので、粉を足しやすい
ベビーフードは瓶や袋のまま食べさせやすいよう、やわらかく水分多めに作られています。カロリーの記事で説明したとおり、水分が多いということはカロリーが低いということです。
ベビーフードをそのまま毎食出していると、量を食べても足りないカロリーは補えないので、何かを足す前提で使ってください。
ただ、薄いということは、粉を混ぜる余地があるということでもあります。もともと濃いものだと、粉を足した時点で固くなりすぎて食べられません。
ライスシリアルや育児用ミルクの粉を混ぜると、とろみがついて、カロリーと鉄も同時にとれます。
足すものを、あらかじめ決めておく
足す食材を先に決めて冷凍しておくと、毎回悩まずにすみます。組み合わせの例です。
- おかゆのベビーフードに、おかゆのもとや粉ミルクを混ぜてカロリーを上げる
- レバーペーストや肉のペーストを、少量混ぜて鉄と亜鉛を足す
- 魚や野菜のベビーフードに、油を数滴たらしてカロリーを上げる
どれも小さじ1杯程度から始めれば、味の変化も少なく、赤ちゃんはたいてい気づきません。
粉ミルクは無菌ではないため、使う時は、少なめの70℃以上のお湯で溶かしてから混ぜてください。70℃以上に温めたベビーフードに、じかに溶かしてもかまいません。食べさせる前に、人肌まで冷ましてください。→育児用ミルクの記事
粉ミルクは少しのお湯で溶けるので、水分をあまり増やさずに、カロリーと鉄を同時に足せます。鉄の記事で書いたとおり、育児用ミルクには鉄が含まれています。
飲みものという枠から外して、料理に使う粉のひとつだと考えてください。おかゆ、スープ、ペースト状のものなら、たいてい混ぜられます。粉100gに鉄が6.5mg含まれているので、10g混ぜれば0.65mg足せます。
ただ、毎回ミルクの味がする食事は、赤ちゃんが飽きやすいです。ライスシリアルはおかゆと同じで味がほとんどないので、毎日使っても飽きにくいです。
鉄を配合した製品を、ひとつ決めておく
最近は、鉄を添加したベビーフードが増えました。粉末のだしやソースに鉄を加えた製品には、5〜6か月ごろから使えるものもあります。
鉄を添加した製品を毎日ひとつ使うと決めておくと、鉄の計算から解放されます。6〜11か月に必要な鉄は1日4.5mgですが、食材だけで積み上げるのは鉄の記事に書いたとおりかなり大変なので、先に製品で鉄の土台を作ってしまうほうが早いです。
鉄の量(mg)が書いてある商品を選びましょう
「鉄分入り」と書いてあっても、何mg含まれているかまで書いていない商品はまだ多いです。鉄のmgが分かると、どれだけ足せたかがわかります。袋の裏に無くても、メーカーの公式サイトに書いてあることがあります。
鉄のmgが書いてある商品の例は、和光堂「具たっぷりグーグーキッチン」です。鉄が含まれているものは1袋80gで鉄1.5mgです。7か月頃からのシリーズで、スーパーやドラッグストアで買えます。
ただし同じシリーズでも、鉄が含まれているものとカルシウムが含まれているものがあります。75品のうち鉄1.5mg入りは28品、カルシウム100mg入りが33品、どちらも含まれていないものが14品です。シリーズ名では選べないので、袋ごとに表示を見てください。
混ぜる用の食材を、冷凍で備える
混ぜる食材を毎回はじめから用意していると続かないので、まとめて作って小分け冷凍しておくと楽です。→冷凍の日数と解凍の仕方
- レバーや赤身肉をペーストにして、製氷皿で凍らせる
- 粉ミルクは開封後の賞味期限内で使い切れる量を、小分けにしておく
- おかゆのもとは市販品をそのままストックしておく
全部を手作りしなくて大丈夫です
ベビーフードを使うことに、うしろめたさを感じなくて構いません。回数が増える時期に手作りだけで回そうとすると、続かなくなります。市販品に少し足す、という発想のほうが長く続きます。
大人用の食品を混ぜるときは、原材料を見る
はちみつは乳児ボツリヌス症を起こすことがあるため、1歳を過ぎるまで与えないでください。パンや菓子の原材料に、はちみつが使われていることがあります。
出典
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」(第8版)増補2023年
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)(蜂蜜は1歳を過ぎるまで与えないこと)
- 厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(FAO/WHO 2007年の邦訳。粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かす)
更新履歴
- 2026年9月23日育児用ミルクの粉について、毎回混ぜると赤ちゃんが飽きやすいことを書き足しました。
- 2026年9月19日粉ミルクを料理に混ぜるときは、70℃以上のお湯か、70℃以上に温めたベビーフードで溶かしてから使うことを書き足しました。
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