白身魚じゃないとダメ?果物は生でいい?よくある疑問に答えます

公開 2026年9月6日・最終更新 2026年10月20日

この記事を書いた人

内科専門医で、2人の子の父です。論文や公的なガイドラインをもとに書いています。著者について

離乳食の本には「最初は白身魚から」「果物は加熱して」と書かれていることが多いです。実際にどこまで気をつければいいのか、食材ごとに具体的に答えます。

お刺身とりんごとちぎりパンが並んだイラスト

赤身魚は、新鮮なら問題ありません

白身魚から始めるようすすめる本が多いのは、赤身魚のほうが傷みやすいからです。マグロやカツオのような赤身魚には、ヒスチジンというアミノ酸が多く含まれます。魚が古くなると、ヒスチジンがヒスタミンという物質に変わり、食べた人に発疹などの症状が出ることがあります。

アレルギーではなく、鮮度が落ちたことによる反応です。新鮮なものであれば、赤身魚を避ける理由はありません。

脂質が多いという特徴もありますが、カロリーの記事で見たとおり、補完食では長所になります。カロリーの薄さに悩んでいるなら、脂の多い赤身魚はカロリーをとりやすい食材です。

刺し身を調理するのがおすすめです

刺し身は骨がなく新鮮な状態で手に入り、加熱してほぐすだけで使えるので、扱いやすい食材です。塩の入っていない水煮のツナ缶や、しらすも同じように使いやすい食材です。

果物は、生のほうが鉄の吸収を助けます

果物は加熱するとビタミンCが減ります。鉄の早見表で説明したとおり、ビタミンCは鉄の吸収を助ける働きがあるので、生のほうがその効果を活かせます。

ただし、初めて食べる果物は加熱したものから試すほうが安心です。少しでも異常が出たときの原因をしぼりやすくなります。問題なければ、次からはすりおろしなど生の形に移していってください。→初めての食材の出し方

ジュースは、果物のかわりになりません

市販の果汁ジュースは食物繊維が抜けているので、あくまで嗜好品として考え、果物そのものをすりつぶして使ってください。

パンは、原材料の表示を確認してから

パンを買う時は、次のことを見ておきましょう。

市販の食パンは商品によって差があります。原材料表示を見る習慣をつけておくと、パン以外の加工食品でも役立ちます。

味つけは、1日1.5gの食塩が目安

6〜11か月の食塩の目安量は1日1.5g未満なので、まだしっかりした味つけをする段階ではありません。

目分量で調味料を使うより、市販のベビーフードの味を基準にするとわかりやすいです。ベビーフードを一度食べてみて、その濃さを超えないようにする、という感覚で十分です。→だしの使い方と塩抜き

アレルギーの確認に使える、食材の記録表

「離乳食きろく」は、初めて食べた食材と、食べたあとの様子を記録する無料のツールです。卵や乳製品のようなアレルギーの原因になりやすい食材について、試した日と量や、口の周りが赤くなったなどの反応を残せます。記録は食材ごとに一覧で見られるので、小児科で相談する時にそのまま見せられます。会員登録は要りません。記録する食材を選んでください。

出典

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(食塩相当量の目安量)

このサイトの情報は一般的な医学情報であり、個別の診療の代わりになるものではありません。お子さんの状態については、かかりつけの小児科医にご相談ください。

また、ここに書かれている内容は著者個人の見解であり、所属する機関を代表するものではありません。

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