6〜11か月・商品の選びかた
鉄の量が、数字で
書いてある商品
鉄を足すための商品を探すと、「鉄分入り」と書かれたものがいくつも出てきます。ところが袋の裏を見ると、鉄が何mg入っているのか書いていないことが多いです。
mgが書いていなければ、足りているのかどうか確かめようがありません。このページは、栄養成分表示に鉄のmgを書いている商品だけを集めたものです。
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掲載するかどうかは、紹介料の有無や金額では決めていません。基準は「鉄のmgが書いてあること」だけです。数字はすべてメーカーの公式ページの表示から取り、出典を載せています。
WHOは2023年の指針で、市販の穀物ベースの補完食を「すすめられるべきではない」としています。家庭で作った食事のほうがよい、という立場です。
それでも商品を並べるのは、1日4.5mgを食材だけで埋めるのが難しいからです。おかゆ・うどん・鶏ささみ・ほうれん草だと、1日0.3mgに届きません。残りを赤身肉で埋めるなら150gになります。
その前に、家にあるものを確認してください
育児用ミルクの粉には、鉄が入っています。粉100gあたり6mgほどです。ミルクを使っているなら、まずそれを計算に入れてください。買い足さずに済むことがあります。鉄の確認ツールで、いま届いているかを見られます。
「鉄分入り」でも、mgが書いていないことがあります
基準はひとつです。パッケージの裏の栄養成分表示に、鉄が「◯mg」と書いてあること。これで棚を回ると、残る商品はあまりありません。
商品名に「+鉄」と入っている粉末で、鉄のmgがなく「1回分でほうれん草2.89g分の鉄分がとれます」とだけ書いてあるものがありました。
ほうれん草(ゆで)は100gで0.9mgです。2.89gなら0.1mgに届きません。目標は1日4.5mgですから、ほとんど動きません。
ほうれん草に換算されると、多いのか少ないのか判断できません。mgなら引き算するだけで済みます。
mgが書いてあれば、あわせてこれも見えます。
- 1回に使う量。100gあたり17mgでも、1回に6gなら、とれるのは1.1mgです
- 1回ぶんのカロリー。鉄のためにカロリーを使いすぎると、ほかが入らなくなります
- 原材料に「ピロリン酸鉄」「クエン酸第一鉄ナトリウム」などがあるか。あとから足された鉄です
基準を満たした商品
1回に使う量にそろえて並べました。いちばん右は、鉄を1mgとるのに何kcal必要かです。この数字が小さいほど、カロリーの枠を使わずに鉄を足せます。
| 商品 | 1回の量 | 鉄 | カロリー | 鉄1mgあたり |
|---|---|---|---|---|
| キユーピー「こだわりのひとさじ 鶏レバーと緑黄色野菜(1/2日の鉄分入り)」 |
1瓶 70g | 2.5 mg | 27 kcal | 11 kcal |
| the kindest「ライスシリアル はじめてのおかゆ」 |
1食 約6g | 1.1 mg | 23 kcal | 22 kcal |
| - | - | - | 63 kcal | |
| - | - | - | 70 kcal |
キユーピー「こだわりのひとさじ 鶏レバーと緑黄色野菜」
1瓶70gで鉄2.5mg。1日の目標4.5mgの半分を、これひとつで超えます。カロリーは27kcalしかありません。鶏レバーそぼろが入っていて、そこにピロリン酸鉄が足されています。
レバーが苦手な子もいます。
the kindest「ライスシリアル はじめてのおかゆ」
お米の粉に鉄を加えた、おかゆのもとです。お湯で溶くだけで食べられます。1袋200gで鉄35.6mg、770kcal。33食分なので、1食は約6gです。
1食6gで鉄1.1mg、カロリーは23kcal。1日3回使うと鉄3.2mgで、目標の7割になります。カロリーは3回あわせて69kcalです。
原材料は発芽玄米とクエン酸カルシウム、ピロリン酸鉄。国産のコシヒカリを使っています。
「粉末おかゆ」とは別のものです
スーパーやドラッグストアにある粉末のおかゆには、鉄が入っていないものが多くあります。見た目も使い方もそっくりですが、鉄を足す目的では役に立ちません。
見分けかたは2つです。栄養成分表示に鉄のmgがあるか。原材料に「ピロリン酸鉄」などが入っているか。くわしくは鉄をどう足すかの記事に書きました。
これを買わなくても済む場合
次のどれかに当てはまるなら、買い足す前に一度計算してみてください。
- 育児用ミルクを1日500mLくらい飲んでいる。それだけで4.5mgに届いていることがあります
- レバーを使える。豚レバーは鉄1mgあたり9kcalで、どの商品よりも効率のいい食材です。2〜3日に1回、5gほどから
- 赤身肉や卵黄を毎日ひとつ入れられている
鉄の確認ツールに、いま食べているものを入れてみてください。足りているなら、それ以上は要りません。
出典
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(6〜11か月の鉄の推奨量 4.5mg/日)
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(ほうれん草ゆで・牛もも赤身肉・卵黄・豚レバーの鉄とエネルギー)
- キユーピー ベビーフード 商品情報「こだわりのひとさじ 鶏レバーと緑黄色野菜(1/2日の鉄分入り)」栄養成分表示(1瓶70g当たり エネルギー27kcal、鉄2.5mg)
- the kindest 公式オンラインショップ「ライスシリアル はじめてのおかゆ」栄養成分表示(1袋200g当たり エネルギー770kcal、鉄35.6mg)。1食約6gは、内容量200gと「約33食分」の表示から計算
- WHO. Guideline for complementary feeding of infants and young children 6-23 months of age. 2023(市販の穀物ベース補完食について "should not be encouraged")
- 厚生労働省「別表1 母乳及び乳児用調製粉乳の成分組成と表示の許可基準」
商品の数字は2026年9月時点でメーカーの公式ページに表示されていたものです。リニューアルで変わることがあるので、購入するときはお手元の商品の表示を確かめてください。
このページに載せていない商品にも、鉄のmgを書いているものはあります。見つけしだい足していきます。
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