乳児・幼児の体格を見る
カウプ指数を計算して
結果を判定する
生年月日と身長・体重を入れると、カウプ指数と肥満度、グラフが出ます。
カウプ指数
色は、同じ月齢の子100人を痩せている順に並べた時に、どのあたりに入るかを表します。
- 太っているほうの3人
- 100人のうち94人が入る範囲
- そのうち、真ん中の50人
- ちょうど真ん中(50番目)
- 痩せているほうの3人
- 入れた値(月齢・カウプ指数)
この値の計算の途中を見る
カウプ指数の計算式は?
カウプ指数は、体重を身長で2回割った値です。計算のしかたは大人の BMI と同じで、乳児と幼児の時に「カウプ指数」と呼びます。
体重(g)÷ 身長(cm)² × 10
身長(cm)²は、身長×身長のことです。
体重8,500g、身長70.0cmの赤ちゃんなら、8,500 ÷ 70.0² × 10 = 17.346… です。このツールは、小数第2位を四捨五入して17.3と出します。
カウプ指数の基準値は、月齢でどう変わる?
カウプ指数は、生まれてから6か月ごろまで上がり、そのあと5歳ごろまで少しずつ下がります。同じ17.0でも、6か月の男の子なら100人のうち痩せているほうから39番目くらいで、3歳の男の子なら89番目くらいです。
| 月齢 | 痩せている | 真ん中 | 太っている |
|---|---|---|---|
| 3か月 | 14.1 | 16.7 | 19.6 |
| 6か月 | 14.8 | 17.4 | 20.3 |
| 9か月 | 14.5 | 17.0 | 19.8 |
| 1歳 | 14.3 | 16.7 | 19.3 |
| 1歳6か月 | 13.9 | 16.1 | 18.7 |
| 2歳 | 13.8 | 15.8 | 18.3 |
| 3歳 | 13.5 | 15.5 | 18.0 |
| 4歳 | 13.4 | 15.3 | 18.1 |
| 5歳 | 13.3 | 15.3 | 18.5 |
| 月齢 | 痩せている | 真ん中 | 太っている |
|---|---|---|---|
| 3か月 | 13.7 | 16.3 | 19.0 |
| 6か月 | 14.4 | 17.0 | 19.8 |
| 9か月 | 14.2 | 16.7 | 19.4 |
| 1歳 | 13.9 | 16.2 | 18.8 |
| 1歳6か月 | 13.5 | 15.7 | 18.2 |
| 2歳 | 13.4 | 15.5 | 18.0 |
| 3歳 | 13.2 | 15.3 | 18.0 |
| 4歳 | 13.1 | 15.3 | 18.3 |
| 5歳 | 13.0 | 15.3 | 18.8 |
100人のうち94人が、痩せているほうと太っているほうの値の間に入ります。健診や本では、この順番を「パーセンタイル」と呼び、痩せているほうから3番目の値を3パーセンタイルと書きます。
乳幼児の全員に同じ範囲(例えば15〜18をふつうとする範囲)を当てはめると、6か月ごろの赤ちゃんはふとりぎみに、4〜5歳の子はやせぎみに出やすくなります。保育園や本、計算サイトの判定が、このツールの結果と違う時は、年齢で区切った表を使っているのかもしれません。
カウプ指数と肥満度は、どう違う?
肥満度は、同じ身長の子の標準体重と比べて、体重が何%重いか軽いかを表す値です。1歳から6歳になるまでの子では、年齢によらず、身長だけで標準体重が決まります。母子健康手帳の幼児の身長体重曲線は、肥満度が+30%、+20%、+15%、0%、−15%、−20%になる体重を線にしたグラフです。
肥満度(%)=(体重 − 標準体重)÷ 標準体重 × 100
標準体重は、身長をX(cm)として、男の子は 0.00206 × X × X − 0.1166 × X + 6.5273(kg)、女の子は 0.00249 × X × X − 0.1858 × X + 9.0360(kg)で出します。身長が70cmから120cmになるまでの子に使う式です。
3歳の男の子で、身長95.0cm、体重14.0kgなら、標準体重は14.04kgで、肥満度は −0.3% です。
| 肥満度 | 呼び方 |
|---|---|
| +30%以上 | ふとりすぎ |
| +20%以上 +30%未満 | ややふとりすぎ |
| +15%以上 +20%未満 | ふとりぎみ |
| −15%より大きく +15%未満 | ふつう |
| −20%より大きく −15%以下 | やせ |
| −20%以下 | やせすぎ |
1歳になるまでは、月齢によって身長と体重の関係が変わり、歩き始めると体重が標準に近づくことが多いので、標準体重は決められていません。ふとりぎみ・やせのような区分も使いません。このツールも、1歳になるまでは同じ月齢の子の中での位置だけを出します。
「やせぎみ」「ふとりぎみ」と言われたら、何を見ればいい?
一度測った値だけで決めないようにしましょう。母子健康手帳の成長曲線に、これまでの身長と体重を書き込んで、曲線に沿って増えているかを見てください。
家で測った身長は、1cmほどずれやすいです。身長が1cm違うと、カウプ指数は0.3〜0.5変わります。8.5kgの赤ちゃんなら、身長70cmで17.3、71cmで16.9です。
やせぎみと言われた時
身長と体重が曲線に沿って増えていれば、体質で小柄なことも多いです。食べる量が少ない時も、食事の時に見張ったり、食べるよう強く言ったりしないようにしましょう。かえって食べる意欲が減ることがあります。離乳食の時期なら、おかゆを濃くすると、同じ量でもカロリーが多く摂れます。→不足するカロリーの計算 →食べてくれない時
ふとりぎみと言われた時
身長も一緒に伸びているかを見てください。1歳になるまでは、体重が多くても、授乳や離乳食の量を減らさないようにしましょう。
1歳を過ぎて肥満度が+15%以上の時は、飲みもの、睡眠、動かない時間を見直しましょう。幼児肥満ガイドは、ジュースや清涼飲料水をよく飲むこと、1日の睡眠が10時間以下のこと、テレビを見るなど座って動かない時間が1日2時間以上のことを、カウプ指数が早く上がり始める子に多い生活として挙げています。
小児科で相談する目安
- 1歳を過ぎて、カウプ指数が同じ月齢の子1,000人のうち痩せているほうの4人に入る時、または肥満度が−20%以下の時
- 肥満度が+30%以上の時、または2歳を過ぎて、カウプ指数が同じ月齢の子100人のうち太っているほうの3人に入る時
- 体重は増えているのに、身長の伸びが止まっている時
- 体重が減っている時、元気がない時
健診の時や、かかりつけの小児科で、母子健康手帳の記録を見せて相談してください。
出典
- 国立保健医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」(平成24年3月、令和3年3月改訂)。肥満度と標準体重の式、カウプ指数を1つの基準で評価すると判断を誤りやすいこと、2000年の調査の月齢別のカウプ指数(BMI)のパーセンタイル表
- 国立保健医療科学院「乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド」(令和3年3月)。相談の目安(医療機関等への紹介基準)、身長と体重の測り方、修正月齢
- 日本小児医療保健協議会 栄養委員会 小児肥満小委員会「幼児肥満ガイド」(2019年)。肥満度の区分と呼び方、1歳になるまでは標準体重と肥満の区分が無いこと、カウプ指数が早く上がり始める子に多い生活
- Kato N, Takimoto H, Sudo N. The Cubic Functions for Spline Smoothed L, S and M Values for BMI Reference Data of Japanese Children. Clin Pediatr Endocrinol. 2011;20(2):47-49(訂正:2013;22(4):87)。同じ月齢の子の中での位置とグラフは、この論文の2000年の値で計算しています
- 2025年4月からの母子健康手帳の発育曲線は、こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月公表)の値です。令和5年の調査ではカウプ指数のパーセンタイルは出されていないので、このツールは、日本小児内分泌学会と日本成長学会が標準値としている2000年の値を使っています
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