離乳食の冷凍は、何日もつ?
冷凍した離乳食は、2週間ほどで使い切りましょう。自治体の資料の多くは1週間と書いていますが、冷凍庫の中で凍ったままなら、日数が延びても菌は増えません。1週間を過ぎても、急に危なくなるわけではありません。
食中毒を防ぐために大事なのは、作ったらすぐに冷ますことと、解凍したら全体を温めることです。
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冷凍した離乳食は、何日で使い切ればいい?
冷凍した食べものを何日で使い切るかは、資料によって書いてある日数が違います。
| 資料 | 使い切る日数 |
|---|---|
| 農林水産省、日本冷凍食品協会 | 家庭で冷凍したものは、2〜3週間以内 |
| アメリカ農務省 | 手作りの離乳食は、1か月以内 |
| 福岡市、秋田市など多くの自治体 | 離乳食は、1週間ほど |
農林水産省によると、家庭の冷凍室はふつう−18℃ほどで、工場で作る冷凍食品のようには早く凍りません。ゆっくり凍ると、食べものの中に大きな氷の粒ができて、解凍した時に水が出たり、食感が変わったりします。
資料ごとに日数が違うのは、決めている理由が違うからです。アメリカ政府の食品安全のサイト(FoodSafety.gov)は、冷凍の日数を、味や食感を保つための目安としています。安全の面では、−18℃以下で凍らせ続ければ、保存の期限は無いという考え方です。
補完食ノートでは、農林水産省の日数の短いほうに合わせて、2週間ほどで使い切ることを勧めます。冷凍庫に入れた日を、容器や袋に書いておきましょう。
1週間を過ぎてしまったものは、食べさせていい?
冷凍庫の中で凍ったままなら、1週間を過ぎても食中毒の心配が大きいわけではありません。厚生労働省も、−15℃以下では菌は増えないとしています。
霜が多く付いていたり、においが変わっていたりする時は、味が落ちているので捨てましょう。
停電などで一度溶けてしまったものは、日数に関係なく捨ててください。菌は凍っても死なないので、溶けている間に増えることがあります。
冷凍する前に、すぐ冷まして小分けにしましょう
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」は、子供は細菌への抵抗力が弱いとして、離乳食を作る時に衛生面に十分気を配るよう求めています。
おかゆやご飯は、作ってから1時間以内に冷まして、冷凍庫に入れましょう。
食品安全委員会によると、ご飯やおかゆに付いていることのあるセレウス菌は熱に強く、炊いたあとも生き残ります。炊いたご飯やおかゆを室温に置くと、セレウス菌が増えて、吐き気や嘔吐を起こす毒ができます。セレウス菌の毒は、加熱しても毒のまま残るので、あとで温め直しても防げません。
早く冷ますには、浅い容器に小分けにして広げましょう。農林水産省は、金属のトレーにのせて、冷凍室を一番冷える設定にすると、早く凍って味が落ちにくいとしています。
解凍は電子レンジで行い、全体を温めてから冷ましましょう
冷凍した離乳食を、室温に置いて解凍しないでください。厚生労働省によると、室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。冷蔵庫の中か電子レンジで、1回に食べさせる量だけを解凍しましょう。
電子レンジは温まり方にむらが出やすいので、途中で一度かき混ぜて、真ん中まで熱くなっているかを見ましょう。厚生労働省の目安は、中心が75℃で1分以上です。湯気が出るくらいまで温めたら、人肌くらいまで冷ましてから食べさせてください。
解凍したものは、すぐに食べさせましょう。食べ残しは取っておかずに、捨ててください。一度解凍したものを、もう一度冷凍するのはやめましょう。厚生労働省は、冷凍と解凍を繰り返すと食中毒菌が増える場合があるとしています。
冷凍したおかゆや軟飯は、解凍すると水分が減って固くなることがあります。固い時は、お湯か育児用ミルクでのばしましょう。→固い時ののばし方
冷凍に向かない食材は?
農林水産省と日本冷凍食品協会は、豆腐、ゆで卵、牛乳、生野菜を、家庭の冷凍に向かない食べものに挙げています。豆腐は、凍らせると水が抜けて、スポンジのような食感になります。卵は、固ゆでの卵黄なら冷凍できますが、卵白は冷凍するとぼそぼそになるので向きません。→卵黄の冷凍と、1回の量
野菜は、ゆでてからつぶしたり刻んだりして冷凍しましょう。農林水産省は、ご飯やおかゆ、スープ、裏ごしした野菜は、冷凍しても味が落ちにくいとしています。
じゃがいもは、形のまま冷凍すると、解凍した時にぼそぼそした食感になるので、つぶしてから冷凍しましょう。
容器は、1回に食べさせる量で選びましょう
小分けにする容器は、1回に食べさせる量に合う大きさを選ぶと、解凍して余らせずに済みます。リッチェルの「わけわけフリージング ブロックトレーR」は、1ブロックの量が15mL、25mL、50mLの3種類です。ブロック1つにおかゆを入れると、カロリーは次のくらいになります。
| おかゆ | 15mL | 25mL | 50mL |
|---|---|---|---|
| 10倍粥 | 約5 kcal | 約8 kcal | 約17 kcal |
| 7倍粥 | 約7 kcal | 約12 kcal | 約24 kcal |
| 5倍粥 | 約10 kcal | 約16 kcal | 約33 kcal |
| 軟飯(お米から炊いたもの) | 約17 kcal | 約28 kcal | 約55 kcal |
母乳を平均的に飲んでいる6〜8か月の子が1日に不足するカロリーは、130kcalです。5倍粥なら50mLのブロック4つほど、10倍粥なら8つほどにあたります。→おかゆの濃さと、必要な食事量
リッチェル「わけわけフリージング ブロックトレーR」
広告1ブロックずつ取り出せて、トレーのまま電子レンジで解凍できます。1ブロックが15mL、25mL、50mLの3種類で、どれもふた付きのトレーが2枚入っています。
鉄を足すためのレバーや赤身肉も、小分けにして冷凍しておくと、おかゆに混ぜやすくなります。→おかゆに足す食材の組み合わせ
市販の冷凍野菜も、加熱すれば使えます
市販の冷凍野菜は、凍らせる前にさっとゆでてありますが、火は通りきっていません。袋の表示どおりに、しっかり加熱してから使いましょう。やわらかく煮てからつぶしたり刻んだりすれば、家でゆでた野菜と同じように使えます。
出典
- 農林水産省 消費者の部屋「ホームフリージングする際の注意点について教えてください。」(令和7年度更新。家庭の冷凍室は通常−18℃程度で緩慢凍結になる。なるべく速く凍らせる、しっかり包む、2~3週間以内に使い切る。向くものと向かないもの)
- 一般社団法人 日本冷凍食品協会「よくあるご質問」(ホームフリージングのポイント。冷凍野菜は凍らせる前に調理加熱の70〜80%程度加熱する。2026年10月確認)
- 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(冷凍庫は−15℃以下、−15℃では細菌の増殖が停止するが死ぬわけではない。解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで。冷凍や解凍を繰り返さない。加熱は中心部の温度が75℃で1分間以上。残った食品は浅い容器に小分けして早く冷やす)
- 農林水産省「赤ちゃんを守るために」(離乳食を冷凍保存する場合は、十分再加熱してから食べさせる)
- 食品安全委員会 ファクトシート「セレウス菌食中毒」(2021年3月30日更新。芽胞は90℃で60分の加熱に耐え、嘔吐毒は126℃で90分の加熱でも失活しない。加熱した食品でも室温に置くと増える)
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)33ページ(「子どもは細菌への抵抗力が弱いので、調理を行う際には衛生面に十分に配慮する。」)
- NHS. Children's food: safety and hygiene.(2026年3月5日見直し。ご飯は1時間以内に冷まして冷蔵庫か冷凍庫へ。解凍した食べものは、電子レンジで解凍したらすぐ使う。子供が残したものは取っておかない)
- U.S. Department of Agriculture, WIC Works Resource System. Infant Feeding: Tips for Food Safety. 2016.(手作りの離乳食は、まとめて作る時は1回分ずつすぐに冷凍し、1か月以内に使う。再冷凍はすすめない)
- FoodSafety.gov. Cold Food Storage Chart.(冷凍の日数は品質の目安。−18℃以下で凍らせ続けた食べものは期限なく保存できる。2026年10月確認)
- 福岡市「離乳食のすすめ方」(フリーザーの使い方。冷凍後は1週間程度で使い切る)、秋田市「離乳食Q&A」(長くても、1週間以内に使い切る)
- リッチェル「わけわけフリージング ブロックトレーR」商品情報(1ブロック15mL・25mL・50mLの3種類、電子レンジ解凍可。2026年10月確認)
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」(第8版)増補2023年(五分かゆ 100gあたり33kcal、全かゆ 65kcal。7倍粥と軟飯のカロリーは、このサイトの計算値)、PAHO/WHO. Guiding principles for complementary feeding of the breastfed child. 2003.(母乳を平均的に飲む6〜8か月の子が、食事からとりたいカロリーは1日130kcal)
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