2回食・3回食にするのは、いつ?
食事の回数は月齢では決まらず、1回にどれだけ食べられるかで決まります。1回に少ししか食べられないうちは、回数を多めにしましょう。
目安の回数は、日本のガイドとWHOの指針でほとんど同じで、下の表に並べました。
| 月齢 | 日本のガイド | WHOの指針 |
|---|---|---|
| 5〜6か月 | 1日1回 | ー |
| 7〜8か月 | 1日2回 | 1日2〜3回 |
| 9〜11か月 | 1日3回 | 1日3〜4回 |
| 12〜18か月 | 1日3回+補食1〜2回 | 1日3〜4回+補食1〜2回 |
回数が要るのは、1回に食べられる量が少ないから
6か月ごろから、母乳やミルクだけではカロリーが足りなくなります。母乳を平均的に飲んでいる子で不足するカロリーは1日130kcalほどで、食べもので補うのが補完食です。
ところが、赤ちゃんのお腹は小さいままです。WHOの計算では、赤ちゃんが1日に食べられる量を、体重1kgあたり30gとしていて、体重8kgの子なら240gです。
1gあたり0.8kcalの食べものを240g食べると192kcalになり、これでようやく、不足するカロリーが摂れます。0.8kcalという濃さも、WHOの計算の前提です。
10倍粥は1gで0.33kcalなので、240g全部を10倍粥にしても80kcalにしかなりません。→お粥とご飯のカロリー
8か月で3回食にするのは、早い?
WHOの指針では、6〜8か月の食事の回数は1日2〜3回です。8か月で3回食にしていても、WHOの目安に入っています。
日本の支援ガイドでは7〜8か月は1日2回ですが、1回に少ししか食べられない子は、回数を増やすと1日に食べられる量が増えます。体重が増えていれば、2回でも3回でも構いません。
食べ残すからといって、回数は減らさない
出した量を残す日が多いと、まだ2回目は早いと思いがちですが、1回に食べられる量が少ないほど、食事の回数が要ります。少しずつ何度も食べさせるのが基本です。
体重が増えていれば、いまの回数で足りています。
支援ガイドが「食欲に応じて増やす」としているのは、離乳食の量です。回数は、月齢の表に追いつくために増やすものではありません。
薄いもの、少ししか食べない子は、回数を増やす
WHOの指針には、1回の量が少ない時や、食べもののカロリーが薄い時は、食事の回数を多めにするよう書かれています。
母乳でも育児用ミルクでも、回数の考えかたは同じです。1回に食べられる量を見て決めてください。
回数を増やすのが難しければ、粉ミルクを混ぜたり、油を少し足したりして、1回の食事の濃さを上げる手もあります。計算ツールの表で、濃さによって、必要な食べものの量がどれだけ変わるかが分かります。
無理に増やさなくていい
回数が増えるほど作る手間も増えます。まとめて作って置いておくと傷みやすくなることは、WHOの指針にも書かれています。
手をかけずに回数を増やすなら、市販のベビーフードに1品足す形が楽です。→1品足すやり方
1回飛ばした日があっても大丈夫
出かけた日や、体調の悪い日に食事が1回減っても、母乳やミルクが飲めていれば大丈夫です。
補食は、果物やパンで
補食は、食事と食事の間に出す軽い食べもので、WHOの指針では、果物や、パンにナッツのペーストを塗ったものが例に挙がっています。どちらも、赤ちゃんが自分で食べられて、手をかけずに出せるものです。
ナッツは粒のままでは与えないでください。5歳以下の子には、滑らかなペーストにして使いましょう。
甘いお菓子やジュースは補食になりません。砂糖の多い食べものと甘い飲みものは、WHOの2023年の推奨で与えないこととされています。
母乳とミルクは減らさない
支援ガイドの目安は、7〜8か月で育児用ミルク1日3回程度、9〜11か月で1日2回程度です。母乳は、赤ちゃんが欲しがるだけあげてください。
WHOは2歳かそれ以上まで授乳を続けることを勧めています。3回食になっても、やめる必要はありません。→1歳前後のミルクの記事
このページの回数は、WHOの2003年の指針のものです
WHOの最新のガイドライン(2023年)には、1日に何回という推奨がありません。
出典
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)(回数と授乳の目安。現在はこども家庭庁のサイトに掲載)
- WHO/PAHO. Guiding principles for complementary feeding of the breastfed child. 2003.(回数の目安、1日に食べられる量を体重1kgあたり30gとする前提、1gあたり0.8kcalという濃さ、補食の例)
- WHO. Guideline for complementary feeding of infants and young children 6–23 months of age. Geneva: World Health Organization; 2023.(回数の推奨はありません。砂糖の多い食べものと甘い飲みものは与えないこと)
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」(第8版)増補2023年(お粥のカロリー)
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!―気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで―」2021年1月20日
更新履歴
- 2026年10月20日「8か月で3回食にするのは、早い?」の節を足しました。
- 2026年9月17日「食べきる日が続いたら回数を足す」としていた説明を改めました。1回に食べられる量が少ないほど回数がいる、というWHOの指針に合わせています。
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